ユニークフェイス講演企画

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2010年11月27日土曜日

ふと思った事

「情けは人のためならず」という言葉の誤用が多いという話をよく聞きます。

本来の意味は、「人に情けをかける事は、いずれ自らを助ける事になるよ」という意味な訳ですが、「情けは人のためにならない」という誤用が多いという事です。

でも、最近思うのは、世の中的に「人に情け」をかけても報われない感じになってきているのでは?という事です。

実際、自分も含めて周りを見回して観察していると、考えさせられる事が多いです。

僕が観察している中で発見した事は、

「身近な人からの情けほど軽んじられる」

一方で

「ちょっと離れた立場の人からの情けはありがたがる」

という事です。

具体的に話してみましょう。例えば職場での場合。

社外の人からのフォローなどに対しては、非常にありがたがって、なんとか恩を返そうとする人が多い一方で、同僚からのフォローは受けても当然、という態度の人、なんかがそうです。あるいは、同僚からのヘルプは平然と受けるのに、上司からのヘルプは大いにありがたがる。

仕事という事で、確かに外部の人(または上司)に対して恩を売り、または返す事は、理にかなっています。つまり、その後に帰って来るリターンにビジネス的には価値があるのです。

ところが、これがプライベートでも同じようなことが起きだすと、人間関係がおかしくなってきます。

例えば、恋人(あるいは夫、妻)が一生懸命フォローしてくれる事に対してはたいして感謝もしないのに、他の友人から親切にされるとやたらとありがたがり、お礼をしたがる。というものです。

確かに、恋人(夫婦)は、既に関係が出来ているので、そこにさらに「情け」という投資をする事は短期的に見るとあまり価値のない行為です。

そこへ行くと、外部である友人たちに「情け」をかけたり、かけられたりする事は、新たなメリットを生み出す可能性が高いので、投資する価値があると判断できます。

さて、ここで重要なのは、人の「感情」というやつです。金銭や、楽しみなど、目に見える形でのメリットがなくなり、その関係性自体に価値がある(はず)の場合です。
「釣った魚にえさをやらない男」とは、よく言われる事ですが、これが今の世の中では全体的に行われている傾向があると僕は見ています。男性に限りません。

そういう状況に、人がどれだけ耐えられるものなのか?
たいして耐えられないと思いますね。

そうするとどうなるかというと、恋人関係なんかは長続きしなくなりますよね。
実際、半年、とか1年、とかで別れるというパターンを繰り返している人が散見されます。

結婚関係でもそうですね。最近は離婚率が相当上がっています。
もちろん、全部がそうとはいえないけれども、ある程度の割合の人たちは、こういう「人との関係の取り方」に問題があって失敗しているのではないでしょうか?

短期的な利益にばかり目がいって、身近な大切な人に対する感謝が薄くなる。
そうすると、人は孤立化していく。一見見、仕事などではちゃんとやれているので気づかれにくいですが、プライベートを見たらひとりぼっち。という事が起こる訳です。

ビジネスでの関係は、あくまでビジネスであって、プライベートでの関係までを保障するものではありません。これは当然です。
プライベートの関係は、その人の人生に大きく関わる問題ですが、割とないがしろにされる傾向があります。

こういうのって、問題だよなー。
NHKで「無縁社会」というのをやっていますが、こういうのも関係しているんじゃないかなー。

本来、家族(恋人含む)の関係というのは、常に補強していかなければ継続して良い状態を作れませんから、昔の人はこれをすごく大事にしたんですよね。親には感謝しろ、とか子は大事にせよ、とか。
それが最近では様子が違ってきている。

はっきりした根拠は示せないけれども、僕はそういう風に感じています。
うーん。根が深いな。